2022.02.08

日々練習

こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の田村です。

昭和リーブスでは、技術研究室内で業務の一環として虫・異物同定検査を行っております。
私もその検査に携わることがあるため、今日は異物同定検査の練習も兼ねて、「骨」の同定検査を行いました。

同じ技術研究室内の先輩社員である木曽さんに教わりながら、検査を行いました。
(過去の弊社研究室ブログに木曽さんの異物同定検査の投稿もあるため、よろしければそちらもご覧ください)
主に行った検査は、「骨小腔を見る」、「FT-IRを使用しての物質の特定」の2つを行いました。
(※骨を同定する際に行う検査はこの2つ以外にもあります)

まず、骨小腔(こつしょうくう)の説明をさせていただきます。
骨小腔とは、骨繊維の特徴である紡錘形の空隙のことを言います。
文で説明されただけではわかりにくいと思いますので、写真を掲載させていただきます。
写りが悪いのは、まだまだ下手な証拠です...。
Inked試験用 骨 ×400_LI.jpgのサムネール画像

骨を医療用メスなどで薄くスライスし、400倍の顕微鏡で確認するとこのように見えます。
(赤く丸をしている部分が骨小腔です)

次にFT-IRでの物質の特定です。
機械に物質を挟み込み、赤外線吸収スペクトルを用いて、物質を特定してくれます。
その結果がこちらになります。
試験用 骨.jpg

黒線が骨片の見本を示し、赤線が今回使用したサンプルを示します。
黒線と赤線がほぼ一致しており、今回使用したサンプルが「骨」だということがわかります。

今回の練習では2つの検査を実施しましたが、特に骨小腔を確認するのが難しく、何度も骨をスライスしました。
分厚くスライスしすぎると、骨小腔が見えないため、スライスした後に骨が透けて見えたり、スライスしたものが反り返るぐらいの薄さでスライスしないといけません。
今回の検査でももっと薄くスライスすると、骨小腔が綺麗に見えたかもしれません。
自身の技術力向上のためにも、異物同定検査の練習もこれからは増やしていきたいです。

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