2022.02.01
やはり身近なものが
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の木曽です。
今回は異物同定検査の1例をご紹介します。
日々様々な異物の同定依頼がありますが、その中でも特に多いのが毛髪です。
その中でも頭髪と思われる毛が大半で、1日に50本抜け落ちるとも80本抜け落ちるとも言われているので、異物として混入しやすいのだなと納得します。
上の写真のように毛根があると、毛だと分かります。しかし、この段階では人毛と特定することが出来ません。毛の長さ、太さ、色などの特徴を観察します。
次に、スンプ法にて毛の表面の毛小皮紋理(キューティクル)を観察します。シャンプーのCMなどで見られる様な画像から、人毛なのか獣毛なのかを確認します。
毛根があると、加熱されたかどうかを確認するカタラーゼ試験を行うことも可能です。
毛根が無い場合や毛小皮紋理の観察でも分からない際は、FT‐IRを使用して物質を特定した後、毛の特徴を観察することもあります。外観では分からない異物を同定する際に本当に頼りにしています。
グラフは異物の主成分がプロテイン(タンパク質)だということが分かり、黒い繊維が毛だと判断することが出来た時の例です。
素早く、正確にをモットーに検査を行っておりますので、異物検査のご依頼は昭和リーブスにお任せください。