2022.01.26
冬の珍事
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の吉田です。
少し遅くなりましたが、年末に起こった珍事をお話しします。
3年程前から突如、庭の畑に山椒の木が3本生えだしました。
おそらく野鳥の糞に山椒の種が紛れていたんだと思います。
それからというもの、葉っぱにアゲハチョウが卵を産んでくれるようになり、山椒とアゲハの成長が見れるという楽しみが増えました。
昨年は、アゲハチョウの幼虫が野鳥に食べられないよう、ある程度まで成長すると虫カゴに移してあげました。
その甲斐もあり3匹成虫にかえってくれて、綺麗な姿を見せてくれました。
アゲハチョウの幼虫は、秋が近づくと蛹で成長が止まり、そのまま冬越しをします。
虫カゴの中の幼虫たちも秋を迎える頃にみんな蛹になり、しばらくはお休みの状態です。
春にまた綺麗な姿を見せてくれることでしょう。
と思っていたところ、年末に虫カゴの中で動く物体が目に付きました。
まさかと思いましたが、立派なアゲハチョウの成虫です。
正直驚きました。(画像をクリックしていただくと鮮明にご覧いただけます)
本来、寒い冬を蛹で過ごすつもりが、私が虫カゴを暖かい部屋に置きっ放しにしたばかりに、春と勘違いして成虫にかえってしまいました。
他の蛹たちも成虫にならないよう、すぐに寒い玄関に移動させました。
こんな時期に一緒に舞ってくれる友達もいませんし、子孫も残せず、本当に申し訳ないことをしたと反省しています。
庭に放してあげても寒さですぐに死んでしまうので、せめて寿命が尽きるまでは大切に世話をしてあげようと決めました。
エサは自分からはあまり飲まないので、爪楊枝でストロー状の口吻を伸ばしてあげて、エサの場所を教えてあげました。
砂糖水が一番お気に入りだったように思います。
夜は部屋が明るいのでタオルで覆い、朝は朝日が当たる場所に置いてあげました。
こんな真冬でも通常と同じくらい約2週間一緒に過ごすことができ、その後天国に飛び立ちました。
墓標の代わりに、生まれ育った山椒の木の下に埋めてあげました。
この山椒の木には、今年の春も沢山のアゲハチョウが訪れてくれることでしょう。