2022.01.19
寒い冬にもこんな虫が
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の田村です。
近年の地球温暖化の影響で降雪が少ないかと思われていましたが、今期の冬は降雪が多く、北部に住んでいる私としては生活に困難が生じています。
特に2021年12月27日には、兵庫県朝来市和田山町で観測史上最多となる積雪を記録しました。
これだけ雪が降れば、人間だけでなく虫も活動しにくくなるでしょう。
...と思う方もいるかと思いますが、こんなに寒い冬でも活動的な虫がいます。
先日、上記のものと思われる虫が多数捕獲されました。
「フユイエノミバエ」です。
名前からして、冬に活動しそうな虫を連想させますね。
日本では本種の詳しい生態は知られていませんが、ヨーロッパにおいても成虫は一年中見られて、特に春と夏に多い種です。
しかし、日本、特に関西地方の冬期に多く見られます。
過去には大量に家屋に浸入し、不快害虫となる被害も発生しています。
「フユイエノミバエ」に関する文献は少ないものの、有機物に富んだ土壌から発生し、冬期に越冬のために、成虫が人家に大量に侵入しているという報告があります。
虫も人間と同じように、寒さを防ぐのに必死ですね。
山間部によく見られるので、「大量に家に入ってくるのは嫌だ」と思う方は、家の戸締りをしっかりし、家自体の密閉性を上げることをお勧めします。