2011.12.28
変わらない輝きの秘密
こんにちは、昭和リーブス福知山店研究室の高橋です。
雪が降り始めるなど寒さも本格的ですね。
この季節になるとイルミネーションがあちこちで始まります。
神戸ルミナリエやなばなの里などが有名ですが、
この写真はどこのイルミネーションかわかりますでしょうか??
実はこれはイルミネーションではなく、
昆虫のタマムシの羽を顕微鏡で拡大した写真なのです。
タマムシは全体に緑色の金属光沢があり、とても美しい昆虫ですが、
その羽をさらに拡大するとこんな幻想的な光景を見ることができます。
しかし、どうしてこのような鮮やかな色を出すことができるのか?
それはこの色が羽の「構造」によって生み出されているからなのです。
タマムシの羽は薄い膜が何層も重なった多層構造になっていて、
その構造によって光が干渉することで様々な色が見えるわけです。
このような発色メカニズムを「構造色」と言います。
構造色は身近にも見ることができます。
例えばCDの裏面が虹色に見えるのも「構造色」によるものです。
CDは表面の凹凸によって情報を記録していますが、
その微細な凹凸が光を干渉するため様々な色が見えます。
凹凸が無ければ、アルミの本来の色である銀色にしか見えないはずが、
凹凸の構造があるからこそ虹色が見えるというわけです。
構造色は構造さえ壊れなければ色あせることはありません。
実際にこのタマムシは1年以上前に拾ったものなのですが、
まるで昨日まで生きていたかのような輝きを見せています。
このタマムシの羽を装飾として利用した法隆寺の玉虫厨子が有名ですが、
この構造色があるからこそ、宝石のように装飾として利用したんでしょうね。
本来は光るものを恐れる鳥を寄せ付けないための色と言われていますが、
逆に人間を寄せ付けてしまったというのは皮肉なものです。